Nextepisode’s blog

院生(M1) 専門-開発経済/国際関係

海外の大学や大学院を受けようと考えている人へ

 

私は一時期海外の大学で正規で学ぶことに憧れている時期がありました。もちろん今もその気持ちは変わらないですし、日本の大学院を受けつつ、海外の大学院を調べたりなんかしています。あくまでも個人的な意見ですが、今の時代あえて海外で学ぶ必要はないと思っています。特に理系科目は昨今日本で十分に質の高い勉強ができますし、アメリカやイギリスに引けを取らない環境設備があります。一方で社会科目に関しては、「大学院で学ぶ必要はない」というような風潮がこれまでの日本にあったと思います。事実、今の50、60代の大学の教授で社会科目で博士号を持っている人は多くないです。私が専門的に勉強したいと考えている国際開発(紛争、難民、労働)などの分野はまだアメリカやイギリスの方が進んでいると実感しています。ですが日本も何かと頑張っているので、そういった意味で海外の大学に執着する時代でもないのかと感じています。しかし海外で学ぶことはそういった一側面からの評価ではなく、様々な点で意味のあるものだと感じています。私自身オーストラリアで1年弱学び、中国へ留学しましたが得ることはかなり多くありました。

 

実は、私は大学2回生の時に米英の大学への編入を受けたことがあります。結論を先に言えば私は大学に留まることにしました。留まるに至った主な経緯は、アフリカでインターンシップをした経験が大きかったと思います。さっきPCを整理していると当時編入先に送った志望理由の一部が出てきたので参考程度に載せておこうと思います。この文章の一部を修正したものを実際に送っています。今思うと穴だらけの文章ですが、これでもなんとかなりました。

 

When I was in high school I realized that I really like to study and learn from books, however I just did not completely satisfy with what they offer in school and its education system. Therefore, during my highschool times I do self-study more than learning from formal school. In principal, this is what leads me to travel through many countries in the world. I wish to learn directly from my experience in meeting people and talk to them to understand many kinds of things that I have read from books, newspapers, websites, etc. I found that these experiences have enriched my way of thinking differently from other Japanese students in the university. After high school I stayed in Australia for several months and I took some agriculture courses and learn how people in Australia is able to manage their crops with minimum amount of water. During my stay in Australia, I had the opportunity to meet a few amazing people who changed my life and even inspired me to have a big dream in life: Working for the United Nations. From thereon, I have been travelling throughout many countries and stayed at many homes. In some homes, things are so different with my everyday life in Japan and thus I found motivation to figure out how to make changes in those homes. I began to develop a few focus of interest from issues I saw during my stay and began to learn more deeply about a few things. I definitely have a big interest in development studies which includes the complex social transformation of change. I realized that in order to make changes at homes, people need education and agents of change. I began to grow interest in the education - how to make a system that allows everybody to access knowledge and makes everyone eager to study more. I also realized that women are very important agents of change in society and mistreatments of women close a lot of opportunities for a society to start its transformation of change. I also grow interest in international relation as I think it is necessary to understand the relationships among countries, the roles of states and organizations including their foreign policy. Last year, I had an opportunity to participate at the 38th UNESCO General Conference in its Headquarters in Paris, France. I was able to follow a few side events, had discussions with UNESCO officers and countries' delegates. I found out that UNESCO has placed its global priorities in two important matters, i.e. Gender Equality and Africa. Although I have never been to Africa before, but I read many books about countries in Africa, problems with gender and education, etc. The General Conference was attended by many delegates from African countries and I had opportunities to collect information and share some thoughts. I even was invited to a few African gathering events which was even attended by UNESCO Director General. I understood that Africa is the best place to study on development studies and therefore I decided to get a hands-on experience by having internship in UNESCO Regional Office for Southern Africa in Harare, Zimbabwe during March and April 2016. I wish to focus on education and women studies during my internship and learn directly from the people. I hope by having internship there, I can learn directly from UNESCO officers and senior managements as well as how exactly people in the UN is working to bring transformational change in a society.
 
 
志願書の他に推薦状や成績証明書も準備しましたが、そちらは手元にないので今回は志望書だけを載せました。
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以上。

 

 

こうして多様性は朽ちていく

 

この春から高校生になった親戚の女の子がいる。両親は彼女が小学生になる前に離婚をし、女で一つで育ててくれた母親を少しでも楽にさせたいという一心で猛勉強を重ね、ついには県内でも目立ついわゆる「エリート校」に合格した。小さい頃から大人染みていて、中学生の時にはよく私と政治や宗教の話をした。

 

そんな彼女と親族の5回忌に久しぶりに顔を合わせた。今月のことだ。私も知っている先生が何人か現役でいたので、話を聞けることを楽しみにしていた。だが彼女はかなり病んでいるようだった。様子が気になったので話を聞いてみると、どうやら学校の授業のことで悩んでいるらしい。これは進学校にはよくあることだが、独自のやり方で授業を行う先生が多い。今は亡き灘高の橋本先生が国語の授業で教科書に凧揚げが出てきた際、授業を中断し運動場に出て生徒と凧揚げをして遊び、学生に体感的に学ばせた話は有名である。

 

その日の授業は原発稼働についての是非をクラスで討論するというものであった。クラスで多かった意見が、原発は発電量あたりの単価が安い、温室効果ガスを排出しない、などといった原発稼働を支持する意見だった。そこで彼女はチェルノブイリや福島の原発事故の教訓から、原発はすぐにでも止めるべきだと主張した。だが賛成派の学生は、それは一部の人が被害を被るのであり、それによって多くの人に恩恵があるのであれば仕方のないことではないかといった自己責任論であった。

 

私は、復興庁の記者会見で元復興相の今村氏が東日本大震災について「東日本大震災は東北でよかった」と発言していたことを思い出した。「被災した人は自己責任でなんとかすべきだ」という意見にはかなり驚いたが、その意見に共感する人たちがいることには驚きこえて体の芯からの震えを感じた。

 

彼女のクラスの生徒の中には「被災者には国から隔離して暮らすよう呼びかければ、被災しなかった人たちには影響はない」とまで言い放った学生もいたらしい。その授業があった次の日から、彼女は授業で自ら進んで意見を言うのを止めたという。

 

私が言いたいのは、彼女が被災者のことを親身に考え、人思いで、感受性が豊かで素晴らしい学生だということではない。少数派の人間が多数派の”数の圧力”により権利や尊厳を乱暴に圧迫され、その圧力が教室を超えて社会にも出て行く”危険性”があるということだ。そして全ての学生と同等に彼女にも与えられていた学び、発言する権利を、形式上は自ら放棄して自分の心の中に逃げ込まされるということだ。

 

私のようにある程度年齢を重ねてしまうと思考はどんどん狭くなっていってしまう。だが高校生という無限の可能性があり、対話を通じて思考力も青天井に伸びる成長段階で考えること自体を止めてしまっては、年齢的にも難しい時期だ、路頭に迷ってしまう。

 

だが不幸中の幸いといったところだろうか、彼女には話を親身に聞いてくれる親や友達がいた。だが社会の中で孤独を深めている人たちは一体どこへ逃げ込むというのか?

 

全ての人の意見が通るなんて微塵も思ってない。しかし、数が暴力になりかねないという危険な一面を持っていることをもう一度皆考えるべきではないだろうか。

 

彼女には一生に一度の高校生活を謳歌して欲しいと心から願っている。

 

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研究計画書が書けない。。。。

 

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ここ最近、もう数ヶ月も同じことに頭を悩ませているのですが、研究計画書(英語でresearch proposalといいます)が書けません。6月も終盤に差し掛かり、大学院を志望する八割の人達はとっくに研究計画書を書き上げていることでしょう。どうして、この時期になってもまだ研究計画書が仕上がっていないのでしょうか。

 

原因は、自分の研究したい分野が定まっていないからです。私が博士課程前期、修士の二年間で調査したいことは、難民、児童労働、売春の3つもあり、この中から一つに絞らなくてはなりません。そこで、言語、距離、治安の3つの基準を定めて消去法で考えていこうと思いました。

 

言語。

 

4月に受けようと思っている大学院のゼミに参加しました。そこで博士課程3回生の学生(以後A氏と呼びます)の発表がありました。発表の内容はコンゴ中等教育への進学率を上げるための施策だったと思います。研究の過程でA氏はニつの困難に直面したそうです。一つ目は、言語です。A氏は質問調査を行ったみたいですがフランス語が話せなかったみたいです。現地で英語の話せる人は教養のある人たちなので、その層だけを対象にしても国の様相が見えません。

 

実は私も同じ経験をしています。去年の9月にインドネシアインターンをしたのですが、業務はほとんでインドネシア語でした。事前に一年間インドネシア語の勉強はしていたのですが、毎日のように言語の壁にぶつかってしまい、会議の内容を理解できなかったり、村に質問調査に行っても質問はインドネシア語でできるのですが、返ってくる返事を理解することができなかったなんてことも頻繁にありました。確かに通訳を雇うということもできるのですが、微妙にニュアンスが変わったり、通訳を雇うのにもお金が必要です。従って研究対象とする国は英語圏スペイン語圏でなければならないように思います。

 

A氏が直面した2つ目の困難は距離的なものでした。基本的に現地への渡航は自腹でいかなければならないので、研究の対象国が日本から離れていればそれだけ交通費がかかってしまいます。その交通費を稼ぐためにバイトの時間が増えたりするのであれば本末転倒です。結局A氏は二度の渡航しかできなかったみたいです。私としては、研究の対象とする国には年間2、3度ほど渡航をしたいと考えています。

 

そして3つ目の基準は治安です。例えば少年兵の研究をしたいとなった時、現在世界で少年兵がいる国は29カ国あるのですがどこも治安が安定しておらず命がけで現地調査に行くことになります。大学院側が危険地帯へ渡航する学生に許可を出すとは思えません。

 

私のケースに当てはめると、

難民は言語、距離、治安問題

児童労働は言語の問題

売春は言語、治安の問題

 

このように3つの基準を満たしている分野がないのです。

 

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博士課程の先輩に色々アドバイスをいただきました。 

体罰に関して思うこと

 

埼玉県にある武蔵越生高校サッカー部で指導員が生徒に体罰を与え解雇になってしまったらしい。

 

あぁ、またか。。

 

ニュースを見た私は、先月、大阪府今宮工科高校のバレー部で起きた体罰が頭に浮かんだ。あの時からまだ1カ月も立っていないじゃないか。

 

体罰の一部始終を捉えた動画がSNSですぐさま拡散され、今日の昼にはすでに指導員が解雇されたとのニュースが流れた。

 

安易に動画を拡散させない方が良い。この動画が原因で部員が大会に出られないようなことが起こったらあなたたちは責任を取れるのか?

 

動画の拡散に否定的な声が一度上がれば

 

指導者の暴力で万が一にも選手達に後遺症が残れば、今後の人生が狂うんだぞ。

 

でも、この指導者が話題になって、サッカー部が廃部になったら選手達がかわいそう。

 

やる気がある選手は例えサッカー部が廃部になったとしても、クラブチームに入ることだってできる。

 

動画の拡散に対する議論が繰り広げられている。

 

 

どちらの主張が正しいか?

 

本稿の主たる関心はそこにはない。

 

だがこの国には体罰が未来ある学生を自殺に追いやった決して許されない過去があることを忘れてはならない。

 

部活動の指導員の中にはデスクワークが忙しく部活動に力を入れることができない教員もいる。しかし多くの指導員はプライベートな時間を削って部活動の指導をすることを厭わない。多くの指導員が熱心に生徒と向き合い、指導の勉強会にも参加し、専門的な知識を覚えるため貴重な睡眠時間も犠牲にしている。今回体罰を起こした指導員もそんな熱心な指導者の一人であったのだろうと察する。

 

教員の長期労働化、非正規雇用教員の増加など、教員を取り巻く環境が激変し、それでも部活動の成績が地域で一定の権威を持ち続ける時代になった。言うまでもなく体罰はいけないことだ。しかしその一方で、勝ち続け、貪欲になることで見失う冷静さが指導員にはあるように思う。

 

誰かが悪者というわかりやすい構図ではなく、すべての人が頑張っていながら悲劇を起こしかねないという意味において、部活動の危険な面についての理解が進めばいい。

 

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自分の意見を言いたい時に使える英語表現

 

5つだけ使えそうな英語表現を紹介します

 

1 On the basis of the evidence currently available, it seems fair to suggest that...

 

2 A lies at the heart of the discussion on B

 

3 A's views rest on the assumption that

 

4 there is insufficient research on A to draw any firm conclusions about B

 

5 This study is an attempt to address the issue of A

 

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7月のTOEICを受験します

 

本日TOEICの試験料を支払ってきました。

 

これだけ知名度のあるTOEICをなぜこれまで受けてこなかったのかというと、TOEICは年間に10回とほぼ毎月開催されているということで、必要な時が来たら受けようと思っていたからです。ですが私は就活もしていませんし、これまでインターンや留学の際にはTOEFLのスコアを提出していました。

 

なぜ今回受けるに至ったかというと、先月トルコに旅行に行った時イスタンブールでIELTSを受験するつもりだったのですが、飛び込みで会場に行ってみたところ空席がなく受験することができませんでした。その時ふと「そういえばここ何年か英語の試験受けてないよな」と思ったのです。そこでもう一度TOEFLを受けようと思ったのですが、学生殺しの受験料でIELTSの受験料金を見ても、金のない学生は受けるな、と言わんばかりの料金でした。一方でTOIECは良心的な受験料で、今の私にでも受けれる唯一のテストでした。

 

試験に向けての対策ですが、TOEIC関連の参考書は1冊も持っていないですし、きちんと読んだこともありません。ですので今回は試験対策無しで果たして何点取れるのか?を一つのテーマに受験してみようと思います。

 

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