Nextepisode’s blog

院生(M1) 専門-開発経済/国際関係

教養のない人生はつまらない

 

 

覚えたことは忘れても良いと思っている。というのも人間の記憶は書き替えられるため、天才を除いては、今日覚えたことも数ヶ月後には忘れていて、早ければ一週間も経たないうちに記憶から離れていることだろう。物理学で基本的な相対性理論量子力学でさえもう記憶が曖昧で、高校時代に血眼になって暗記した世界史の年表も今では思い出せない。でも私はそれで良いと思っている。

 

人間は生きてゆく中で常に知らない新しいことに遭遇し、そこで何かを覚え、その度何かを忘れる。記憶力というのは年齢と共にむしろ低下していく。

 

そこで大事になってくるのが思考力である。

 

思考力というのは物事に対し自分で考え解決する能力だ。この能力さえ備わっていれば、例えこの先わからないこと、知らないことに直面したとしてもある程度までは対処できる。

 

だが多くの大学生や社会人はこの能力が備わっているとは到底思えない。大半の人が自分で考えるということに慣れていない。これは英語の指導をしていると特に顕著なのだが、少し抽象的な概念が出てくると、途端に投げやりになり「何かオススメの参考書や問題集はありませんか?」などと聞いてくる。

 

スマホが普及し調べれば何でも答えが出てくる時代に生きているからだろうか。又は日本の教育に問題があるのだろうか。

 

思考力というのは今後社会でサバイブするための能力である。

 

思考力や教養のない人の人生は多分つまらないものだと思う。自戒を込めて。

 

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