Nextepisode’s blog

院生(M1) 専門-開発経済/国際関係

まもなく迎える資本主義の終焉

 

先進国経済には根本的な問題があります。それは指数間速度的に増大する債務と鈍化する経済成長の齟齬です。経済成長の限界は、地球の有限性とエントロピーの増大という物理の法則の直接的帰結なので防ぎようがありません。また地球上に未拓のフロンティアは殆ど存在せず、エネルギー資源は生産性の高いものから使用されるため、指数関数的に生産効率が低下します。

 

ネパールのエベレストでオーストラリア、中国、ネパールが中心となって水資源に巨額の投資をしているみたいですが、あそこが最後のフロンティアになるのではないでしょうか?少なくとも残された数少ないフロンティアの中では一番大きな資源地だと思います。ちなみに余談ですが、ネパールのあの周辺は1996-2006年にかけて11年続いた内戦により悪化した治安は改善されず無法地帯化され、地震が頻繁に起こる地域なので、投資したいと考えている国も未だに躊躇しています。

 

まあそうこうしている内に、経済成長はなくなり、定常社会が訪れます。その時、永続的な経済成長を前提とした資本主義は終焉を迎えます。

 

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