Nextepisode’s blog

院生(M1) 専門-開発経済/国際関係

大学院入学試験:2)研究計画書 

 

 今回は大学院に出願する際に提出する研究計画書について書いていきたいと思います。具体的なテーマの設定に関しては前回の記事をご参照ください。

 

 

nextepisode.hatenablog.com

 

研究計画書とは、端的に言えば、自分が大学院に進学した後で行おうと考えている調査や研究に関する計画書で、なぜその研究を行うに至ったか、どのように研究を行うのか、その研究により社会にどのようなインパクトを与えらるのか等を書かなければなりません。

 

各大学院により研究計画書の指定字数は異なります。この点については自分が志願しようと考えている大学院のホームページから確認することができます。ちなみに、私が受けた大学院の指定は、和文3000字以内、英文1200語以内でした。

 

また英語で作成するか、日本語で作成するかについてですが、どちらでも構いません。私は海外の大学院に留学に行きたいという思いもあり、また外国人の方にも自分の研究計画書を見せる機会があると考えていたので英語で作成しました。実際、2次の面接では教官は2人とも日本人でしたが、英語で書いたことに対しての言及は一言もありませんでした。

 

研究計画書の作成でとりわけ重要なことは、’’出来るだけ分かりやすくシンプルに書く’’ ’’実現可能な研究にする’’の2つに尽きると思います。よく、難しい専門用語を並べ抽象的に書く人がいますが、自分だけが理解できてもそれを読む人が理解できなければ意味がありません。また文章があまりにも抽象的だと、自分が伝えたい主張が伝わりづらくなってしまいます。またあまりにもスケールの大き過ぎる研究計画を考えてくる学生もいますが、受け入れ側である大学院としては、確実に成果を上げて修論を書いてくれる学生を欲しがります。従って、あまりにも非現実的な研究や、成果の見込めない計画を書いてしまうと、研究計画書が原因で落とされてしまう危険性が高まります。

 

研究計画書を作成するためには、自分が調査/研究したいと希望している分野の先行研究や情報収集の為、莫大な量の論文や本を読まなければなりません。実は研究計画書の作成の中で、一番時間を要するのはこの部分です。この点を敷衍すると長くなりますので割愛しますが、全体の7割はこの「調べる」に費やす時間になると思います。

 

研究計画書の書き方ですが、これといった書き方はありません。

私の場合は、

 

1 背景

2 研究の意義

3 研究の目的

4 研究の方法

5 研究のスケジュール

6 まとめ

7 参考文献

 

の7つの項目に分けて書いていきました。

 

図書館や本屋さんには何冊か研究計画書の作成に関する本が置いてありますので、一瞥してみてもいいかもしれませんね。

 

f:id:Nextepisode:20170926220348j:image